Rogo : 人狼 ザ・ライブプレイングシアター

人狼 ザ・ライブプレイングシアター

プロローグ

あらすじ

人狼。それは満月の夜に人間を喰べた狼が、月光の魔力でその人物になりすまし、家族や友人を夜ごとひとりずつ餌食にしていく忌むべき存在。

そんな伝承が忘れ去られた遥か未来、外宇宙へと版図を広げた人類はいくつもの惑星に移り住み、かつてない繁栄の時を迎えていた。だが、人体に卵を産みつけ脳を喰らい、肉体ばかりか知性や記憶までも奪う寄生生物が、彼らの栄光に影を落とす。その性質からいつしか“人狼”と呼ばれた《それ》の猛威が、新興惑星アヌビスを襲ったのだ。

星踏暦212年12月、増殖する人狼に抗う手段を失ったアヌビス政府および惑星連合は、同惑星から全人類の撤退を宣言。脱出計画には連合の擁する艦艇、数万隻が招集された。

その一隻、巡洋艦“リュカオーン”は千数百人を収容する難民コンテナを載せ、計画通りにアヌビス宙域を離れ安定航行を続けていた。しかし、何者かが持ち込んだ“人狼”によって、艦内は地獄絵図へと変わった。生き残ったのは、わずか13人のクルーたち。その中に潜む3体の人狼を殲滅し民間人の生命を守るため、彼らは合理的かつ非情な覚悟を決める。全員の発言を各々が吟味し、多数決でもっとも疑わしい者を処刑していこう、と。

かくして、悲壮な心理戦が始まった。
巡洋艦“リュカオーン”の運命やいかに──。

イントロダクション:

“見抜ケナケレバ、喰ベラレル。9人のホンネと3人のウソと1人のデタラメ”

舞台『人狼 ザ・ライブプレイングシアター』は、“人間”や“人狼”などの役割を担った13人のキャラクターが、アドリブでウソをつき、相手を疑い、裏切られ、それでも絆を信じて行動する、演じる者のポテンシャルで千変万化していくスリリングなライブ・エンターテインメントです。

ステージに立つ13人の役者に与えられるのは、自分のキャラクターの設定と、そのステージ限定でランダムに与えられる役割(能力・目的)のみ。

脚本はプロローグを除き一切なく、役者たちが演技力と知力をかけて挑む言葉巧みな心理戦によって、内容も結末も変化していきます。人間と人狼のどちらが勝利するのか、本当に誰にもわかりません。

用いられるルールは、若者たちの間で人気が高まっているヨーロッパ発祥のパーティゲーム、いわゆる「人狼」。昼と夜を繰り返していく物語は、序盤から中盤、中盤から終盤へと進むにしたがい、筋書きのない人間ドラマを浮き彫りにします。

舞台とパーティゲームが融合した、万華鏡のごときライブ・エンターテイメントにご期待ください!

いわゆる「人狼」ゲームとは

20世紀前期のヨーロッパで原型が生まれ、何十年もかけて洗練されてきた、十数人で楽しめるパーティゲーム。

ある村の住人となったプレイヤーは、村人になりすました魔物“人狼”から村を守るため、昼間に会議を開いてもっとも怪しい人物を人狼とみなして処刑していきます。会議のメンバーには、人狼探しのキーパーソン“予言者”などもいるのですが、正体を隠した“人狼”たちが巧妙なウソで皆の推理を惑わすため、なかなか人狼を特定できません。さらに人狼は夜になると人間を1人ずつ喰い殺していくので、昼と夜を繰り返すごとに会議のメンバーは減っていきます。犠牲者を何人出そうとも人狼を全員処刑できれば村人たちの勝利。全滅させられる前に人狼が生存者の半数を占めれば人狼側の勝利です。

プレイヤーの役割はプレイ直前にシャッフルしたカードで決められ、人狼は10人中2〜3人の割合で含まれています。原則として、プレイヤーはどの役割が何人いるのかをあらかじめ知っていますが、自分以外の誰が何の役割は分からず、昼間の会議で相手の言葉を信用するか、推理して真実を見抜くしかありません(人狼役は、誰が人狼なのかを知っています)。

そのためプレイヤーには、ウソをつく演技力と、相手のウソを見抜く洞察力、そして推理する知力が求められます。

十数人のメンバーが必要なことからプレイする機会は限られていましたが、会話だけでもプレイ可能なため21世紀に入ってからインターネットのチャットや電子掲示板を中心に広まりました。そして近年では、その枠組みを超えて実際の“プレイイベント”のチケットが即日完売するなど、20代の男女を中心にプレイヤー人口が急増しています。

  • 舞台『人狼 ザ・ライブプレイングシアター』の物語の舞台は、村とは限りません。
  • 「人狼」ゲームの遊び方については、ルールをご覧ください。